地味なのに、なぜか心に残るおせち料理
お正月の定番といえば、
黒豆と紅白なます。
正直、見た目はとても地味です。
でも私は、子どもの頃からこの
甘い黒豆と甘酸っぱいなますが大好きでした。
派手な食材は使っていないのに、
組み合わせと意味づけだけで「ごちそう」になる。
そこに、私はいつも
日本らしい技術と知恵を感じています。
今回は、
そんなおせちの中でも特に好きな
「黒豆」と「紅白なます」を、
私なりの視点と、少しユーモアを交えながらご紹介します。
動画で確認したい方はこちらからどうぞ。
ふっくら艶やか「黒豆」|まめに生きるための一品
黒豆には、
「まめに働く(健康で勤勉に)」
「黒で魔除けをする」
という意味が込められています。
材料(作りやすい分量)
- 乾燥黒豆:200g
- 水:1.2L
- 砂糖:150g
- しょうゆ:大さじ2
- 塩:ひとつまみ
作り方(分量入り)
① 黒豆を洗う
乾燥黒豆(200g)を軽く洗います。
水に触れた瞬間、
黒豆の艶が一気に立ち上がるのが毎回ちょっと感動ポイントです。
② 煮汁を準備する
鍋に
水(1.2L)、砂糖(150g)、しょうゆ(大さじ2)、塩(ひとつまみ)
を入れます。
正直、
砂糖150gという数字を見るたびに、私は少しビビります。
でもこれは、
・保存性を高める
・子どもから大人まで食べやすい味にする
ための大切な分量。
ここは、信じて入れます。
③ 半日〜一晩浸す(振り返りの時間)
煮汁を一度沸騰させて火を止め、
黒豆(200g)を入れて蓋をし、
半日〜一晩そのまま置きます。
この時間、私は
「一年を振り返る時間」にしています。
翌朝、
つやつやに戻った黒豆を見ると、
なぜか
石炭を掘り当てた炭鉱夫のような気分になります。
④ 弱火でコトコト煮る
中火にかけ、沸騰したら弱火にして
20〜30分煮ます。
※強火は厳禁
豆が割れてしまうので、
とにかく優しく。
⑤ 放置して完成
火を止め、蓋をしたまま
1〜2時間放置します。
この工程、
私はいつも
「放置ゲームの元祖」だと思っています。
気づいた頃には、
指で軽くつぶせる柔らかさに。
これで完成です。

シャキシャキ爽やか「紅白なます」|煩悩も一緒に流す副菜
紅白なますは、水引を模した縁起物。
大根とにんじんという
根を張る野菜を使うことで、
「家が栄えるように」という願いが込められています。
材料(作りやすい分量)
- 大根:300g
- にんじん:50g
- 塩(下処理用):小さじ1/2
【甘酢】
- 酢:大さじ4
- 砂糖:大さじ3
- 和風顆粒だし:小さじ1
- 水:大さじ1
作り方(分量入り)
① 文明の力で千切り
大根(300g)とにんじん(50g)を千切りにします。
昔、包丁で切って
やたら太いなますを作ったことがある私としては、
千切り器に
ノーベル千切り賞をあげたい気持ちです。
大根多め、にんじん少なめにすると、
白が際立ってきれいに仕上がります。
② 塩もみして、煩悩を絞る
塩(小さじ1/2)を振り、
10分置いたら、
思いきってギュッと強く絞ります。
健康、長寿、家内安全…。
たくさんの願いが詰まった料理ですが、
私は時々
「これ、煩悩も一緒に詰まってない?」
と思ってしまいます。
特に長寿の願いは、
不老不死を求めたフリーザ(某漫画)を思い出します。
③ 隠し味で和える
ボウルに
酢(大さじ4)、砂糖(大さじ3)、
和風顆粒だし(小さじ1)、水(大さじ1)
を混ぜ、野菜と和えます。
和風だしを入れるのが、
私なりのちょっとしたコツ。
酸味がやわらぎ、ぐっと旨味が増します。
④ 冷蔵庫で寝かせる
冷蔵庫で30分以上置けば完成。
味がなじんで、シャキッとした食感になります。

おせち作りは、新年の気持ちを整える時間
私にとって、おせち作りは
「ちゃんと新年を迎えよう」と
気持ちを整えるための時間です。
すぐに結果が出る料理ではなく、
待つ・置く・寝かせる。
その工程ひとつひとつが、
新しい一年を大切に過ごしたいという
静かな決意につながっている気がします。
黒豆と紅白なますは、
言ってしまえば
新しい一年を幸せに過ごすための、美味しいお守り。
派手さはなくても、
心に残るお正月の味です。



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