タコ飯は、ご飯にタコの旨味がしっかり染み込む絶品炊き込みご飯です。私は以前、視聴者さんから「兵庫県はタコが有名」と教えていただいたことをきっかけに、タコの旬が夏だと知り、それ以来ずっと食べたい気持ちが募っていました。ようやくスーパーで手に取ることができて、「今日はタコ飯だ!」と嬉しくなったのを覚えています。
私とタコのエピソード
学生時代、よく友達とタコ焼きパーティーをしました。生地を流し込み、タコを入れて丸く返すあの作業。実は面倒で(笑)、いつも後輩に任せてばかり…。今思えば、あの工程こそが楽しいのに、なんてもったいないことをしていたんだろうと思います。
そんな私が、炊飯器一つでできる「タコ飯」に出会ったのは、まるでタコが「簡単に俺の美味しさを味わえよ」と言ってきたかのよう。実際に作ってみると、炊飯器を開けた瞬間の香りに「これは絶対美味しい!」と確信しました。
動画で作り方を確認したい方はこちらから
【タコ飯】材料(2人分)
- 米:2合
- ゆでダコ:150〜200g
- しょうが:1かけ
- 昆布:5cm角1枚
調味料
- 酒:大さじ2
- しょうゆ:大さじ2(薄口しょうゆがおすすめ)
- みりん:大さじ1
- 塩:小さじ1/2(控えめにするなら小さじ1/4)
トッピング(お好みで)
- 針しょうが、小ねぎ
タコ飯の作り方
1. お米を浸水
米(2合)を研いで、20〜30分ほど浸水させます。
お米にじっくり水を含ませると、炊き上がりがふっくらして美味しくなります。私は「未来の炊飯器が、自動で最適な給水をしてくれたらいいのに」とよく思います(笑)。
2. タコを切る
ゆでダコ(150〜200g)を1〜1.5cmのぶつ切りにします。
生ダコを使う場合は塩もみでぬめりを取り、下茹でしてから切ってください。私は旬の時期にスーパーで手頃に手に入ったので即買いしました。
3. しょうがの準備
しょうが(1かけ)は半分を千切り、残りを粗みじん切りにします。
- 千切り(針しょうが)はトッピング用。
- 粗みじんは炊き込みご飯に混ぜて香りを引き立てます。
細かくしすぎて「理想のサイコロ型ができなかった…」なんて失敗もありましたが、それも手作りの味ですね。
4. 昆布を準備
昆布(5cm角1枚)は濡れ布巾で表面を拭き、汚れを落とします。
旨味成分のグルタミン酸がじんわり広がります。
5. 炊飯器にセット
炊飯器にお米を入れ、
- 酒(大さじ2)
- しょうゆ(大さじ2)
- みりん(大さじ1)
- 塩(小さじ1/2)
を加えます。そこにタコ、粗みじんしょうが、昆布をのせ、2合の目盛りまで水を入れて普通炊きします。
炊き上がるまでの時間は、ワクワクと「お腹すいたなあ…」が混ざった不思議な時間です。
6. 仕上げ
炊き上がったら昆布を取り除き、全体をさっくり混ぜます。器に盛り、針しょうがや小ねぎをトッピングして完成です。

タコ飯の魅力
炊き上がった瞬間の香りは最高。タコの旨味がご飯に染み込み、しょうがの爽やかさが後味を軽やかにしてくれます。
私は「タコが主役なのか、ご飯が主役なのか」と迷いましたが、結論はダブル主演。噛むほどに広がるタコの旨味と、ふっくら炊き上がったご飯が一体となって、本当に贅沢な味わいです。
まるでオーケストラのように、タコがメロディを奏で、しょうががハーモニーを加え、昆布が深みを出す。そしてお米がすべてを受け止めてくれる…。そんな「食べる音楽」が、このタコ飯の魅力だと思います。
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