今日は、ずっと憧れていた 市販のルーを使わない本格ビーフシチュー をご紹介します。
牛すね肉を赤ワインとトマトでじっくり煮込んで、
ほろほろ崩れるお肉と、スプーンが止まらない濃厚ソース に仕上げました。
「冬の夜、あったかい家でコトコト煮込んだビーフシチューを食べる」
そんな小さな夢を、自分の台所で叶えた一皿です。
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子どもの頃の“憧れシチュー”と、ルーなしビーフシチューへの挑戦
ルーがないと作れないと思っていた頃
子どもの頃から、冬になるとシチューが大好きでした。
- クリームシチュー
- ブラウンシチュー
- カレー
全部、市販のルーで作ってもらっていて、
「ルーがないとシチューは作れない」 と思い込んでいたんです。
でも料理を続けていくうちに、
「いつかルーに頼らずに、ちゃんと自分の手でビーフシチューを作ってみたい」
という気持ちがじわじわと大きくなりました。
冬の記憶と、温かいビーフシチュー
ビーフシチューを煮込んでいると、いつも中学時代の冬を思い出します。
- 部活帰り、道路に張った氷の上を自転車で滑って遊んだこと
- 冬休みの部活で走りに行った貯水池で、友達の右足だけ氷が割れて、びしょびしょになったこと
あの頃、震えながら家に帰って食べた温かいごはんの記憶と、
今、コトコト煮えているシチューの香りがつながって、
「ああ、ちゃんと今日も生きてるなあ」 という感覚になります。
市販のルーなし本格ビーフシチュー|レシピ
- 分量:2人分
- 1人分の目安:480円/約650kcal
材料(2人分)
■ 牛肉の煮込みベース
| 材料 | 分量 | 役割 |
|---|---|---|
| 牛すね肉(または煮込み用の塊肉) | 500g | 主役。ほろほろ食感に |
| 塩 | 小さじ2/3 | 下味用 |
| 粗びき黒こしょう | 小さじ1/4 | 下味用 |
| 小麦粉 | 大さじ1 | 牛肉にまぶす用 |
| バター | 10g | 牛肉を焼く用 |
| 赤ワイン | 1カップ(200ml) | コクと香りのベース |
| ローリエ | 1枚 | 香り付け。レアアイテム感 |
| 水 | 3カップ(600ml) | 煮込み用 |
■ 野菜の炒め&煮込み
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| にんじん | 1本 |
| じゃがいも | 2個 |
| 玉ねぎ | 1個 |
| マッシュルーム(薄切り) | 50g |
| バター | 10g |
| 小麦粉 | 大さじ1 |
■ 第二煮込み・味付け
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 中濃ソース | 1/4カップ(50ml) |
| トマト水煮(ホール缶) | 400g |
| 塩 | 小さじ1/2 |
作り方|ルーなしでも簡単・本格なビーフシチュー

ステップ1:牛肉に下味をつけて焼き付ける
- 牛すね肉(500g)に、塩(小さじ2/3)と粗びき黒こしょう(小さじ1/4)を全体にすり込みます。
- 小麦粉(大さじ1)を牛肉の表面にまぶします。
→ これが後のとろみとコクの素になります。 - 厚手の鍋にバター(10g)を入れ、強めの中火で熱します。
- バターが溶けたら牛肉を入れ、表面全体にこんがり焼き色をつけます。
→ この「焼き付け」が、シチューの深い味わいにつながります。
ステップ2:赤ワインと水で“最初の煮込み”
- 焼き色がついた牛肉に、赤ワイン(1カップ/200ml)を加えます。
一度ふつふつと煮立たせてアルコール分を飛ばします。 - ローリエ(1枚)と水(3カップ/600ml)を加えます。
- 煮立ってきたら、アクを丁寧に取り除きます。
- 弱めの中火にして、クッキングシートなどで落とし蓋をし、さらに鍋の蓋をして 30分煮込みます。
※本音は1時間煮込みたいところですが、今回は時短ver。
ときどき底から混ぜて、焦げ付かないようにします。
ステップ3:野菜を炒めて“甘みと香り”を出す
- にんじん(1本)、じゃがいも(2個)の皮をむき、一口大の乱切りにします。
- 玉ねぎ(1個)は 2cm幅のくし形 に切ります。
- マッシュルーム(50g)は薄切りにします。
- フライパンにバター(10g)を入れ、中火で熱します。
- 野菜(にんじん・じゃがいも・玉ねぎ・マッシュルーム)を加え、約5分炒めます。
→ 軽く焼き色がつくくらいが理想です。 - 小麦粉(大さじ1)を加え、粉っぽさがなくなるまで炒めます。
→ ここでも小麦粉がシチューのとろみに効いてきます。
ステップ4:トマトとソースで“第二の煮込み”
- 牛肉を煮込んでいる鍋に、中濃ソース(1/4カップ/50ml)を加えます。
- トマト水煮(ホール缶 400g)を加え、潰しながら混ぜていきます。
- 塩(小さじ1/2)を加え、味のベースを整えます。
- ふたたび蓋をして、30分ほどコトコト煮込みます。
このあたりから、キッチン中が
「あ、今日ビーフシチューなんだ」 という香りに包まれます。
ステップ5:野菜を加えて“仕上げの煮込み”
- ステップ3で炒めた野菜を鍋に加えます。
- 蓋をして、さらに30分煮込みます。
→ この段階ではまだ少しサラッとしていますが、
じゃがいもが崩れ始めるころから、シチューらしいとろみが出てきます。 - 最後に蓋を外し、少し火を強めて とろみがつくまで煮詰めます。
焦げやすいので、底から優しく混ぜながら。
とろりとした濃度になり、
牛肉がスプーンでほぐれる柔らかさになっていたら完成です。

ルーなしビーフシチューをもっと楽しむポイント
- パンにも、ご飯にも合う
バゲットを浸しながら食べてもいいし、
白ご飯にかけて「ハヤシライス風」にしても最高です。 - 一晩おくとさらにおいしい
翌日になると、味が全体になじんでさらに深みアップ。
まさに「時間が仕上げる料理」です。 - 具のアレンジ
・ブロッコリーを後乗せして彩りアップ
・バターライスを添えて“洋食屋さん風”に
・チーズをかけて、オーブンで軽く焼いてドリア風に
僕にとってのビーフシチューは「時間で描く油絵」
このルーなしビーフシチューを作っていて、ふと思いました。
ビーフシチューって、時間で描いていく油絵みたいだな、と。
- 最初に、牛肉というキャンバスに、
焼き色という“下塗り”をして、 - 赤ワインで色のベースを乗せ、
- トマトとソースで陰影を足し、
- 野菜という細部を描き込んで、
- 最後、火で煮詰めて“艶”と“立体感”をまとわせる。
そうして出来上がった一皿は、
同じ材料で作っても、きっとその日その時で少しずつ表情が違う。
忙しい日常の中で、
そんな 「時間をかけないとできないもの」 をたまに作ってあげると、
自分の心までちょっと丁寧に扱えた気がして、ほっとします。
よかったら、あなたのおうちの冬にも、
このビーフシチューを仲間入りさせてあげてください。



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