こんにちは。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。「月の皿」です🌙
直売所に丸くてつやつやした栗が並び始めると、秋が来たなと感じます。今回は、生栗からじっくり作る「栗の渋皮煮」です。
鬼皮をむき、重曹でアクを抜き、砂糖でことこと煮込む。少し手間はかかりますが、しっとり甘く仕上がった栗は、秋ならではのごちそうです。
📝 栗の渋皮煮の材料と作り方
栗の渋皮煮(作りやすい分量)
調理時間:約3時間(冷蔵庫で味をなじませる時間を除く)
難易度:少し手間
1粒の目安:約50円・約70kcal
※材料費とカロリーは、使用する食材や調味料、購入価格によって変わります。
材料
| 区分 | 材料 | 分量 |
|---|---|---|
| 具材 | 生栗 | 500g |
| 1回目のアク抜き | 水 | 約1L |
| 1回目のアク抜き | 重曹 | 小さじ1 |
| 2回目のアク抜き | 水 | 約1L |
| 2回目のアク抜き | 重曹 | 小さじ1 |
| 重曹抜き | 水 | 約1L |
| 砂糖で煮る | 水 | 3カップ(600ml) |
| 砂糖で煮る | 砂糖(きび砂糖がおすすめ) | 250g |
| お好みの仕上げ | しょうゆ、またはラム酒 | 大さじ1 |

作り方
- 栗の鬼皮を柔らかくする。 鍋にお湯を沸かし、生栗(500g)を入れて火を止めます。そのまま30分〜1時間ほど置き、粗熱を取って鬼皮をむきやすくします。
- 鬼皮をむく。 栗の底の硬い部分と柔らかい皮の境目に包丁を入れ、外側の鬼皮だけを丁寧にむきます。内側の渋皮に傷をつけないよう注意し、むいた栗は水につけておきます。
- 1回目のアク抜きをする。 鍋に栗、水(約1L)、重曹(小さじ1)を入れて中火にかけ、沸騰したら弱火で10分煮ます。少しずつ水を加えて煮汁を入れ替え、手で触れられる温度になったら、指の腹で表面の黒い筋や産毛を優しく取り除きます。
- 2回目のアク抜きをする。 再び栗と新しい水(約1L)、重曹(小さじ1)を鍋に入れ、同じように弱火で10分煮ます。ゆっくり冷ましてから、竹串やつまようじを使って溝に残った太い筋を取り除きます。
- 重曹を抜く。 鍋に栗と新しい水(約1L)だけを入れて中火にかけます。沸騰したら弱火で10分煮て、ゆで汁を捨てます。
- 砂糖を2回に分けて煮る。 鍋に栗、水(600ml)、砂糖(250g)の半量(125g)を加えて中火にかけます。アクを取り、沸騰したらキッチンペーパーで落とし蓋をして弱火で10分煮ます。残りの砂糖を加え、さらに弱火で10分煮ます。
- 仕上げて味をなじませる。 お好みでしょうゆ、またはラム酒(大さじ1)を加えて火を止めます。粗熱が取れたら、栗とこしたシロップを清潔な保存容器に移し、冷蔵庫で約8時間味をなじませたら完成です。

おいしく作るポイント
- 渋皮に傷をつけない:鬼皮をむくときに渋皮を傷つけると、煮ている途中で栗が割れやすくなります。
- アク抜きは弱火で優しく煮る:強く沸騰させると栗が崩れやすいため、静かに煮るのがポイントです。
- シロップに漬けて休ませる:冷蔵庫で時間を置くことで、栗の中まで甘みがなじみ、しっとり仕上がります。
※保存は冷蔵庫で行い、清潔な器具で取り分けて早めに食べ切ってください。家庭で作る渋皮煮は、瓶に入れても常温での長期保存には適しません。
🌙 月の皿の台所から
いつも行く直売所で、丸くてつやつやした栗を見つけました。
外側はあんなにイガイガしているのに、中から出てくる栗は、なんともかわいらしい形をしています。
お店で見かけた瞬間から「渋皮煮が食べたい」と思ってしまい、気づけば生栗を買っていました。
ただ、渋皮煮はなかなか手間がかかります。特に大変なのが、鬼皮を一粒ずつむく作業です。
ひたすら栗と向き合って、皮をむいていく。これが思っていた以上に時間のかかる仕事でした。
普段の生活では、仕事のことを考えたり、スマートフォンで次々と情報を見たり、何かと忙しく過ごしています。
便利な世の中になったはずなのに、なぜか時間がない。そんなふうに感じることもあります。
でも、この日は栗の皮をむくことだけに集中しました。
次の情報を探すこともなく、ただ目の前の栗と向き合う時間。
こういう時間も、たまには必要なのかもしれませんね。
そして、自分で作ってみて初めて、渋皮煮がこんなに手間のかかるものだと知りました。
お店できれいな渋皮煮を見かけたときも、これからは作った人の手間を思い浮かべて、大切に味わえそうです。
急いでは作れない秋のごちそう。
時間をかけたからこそ、できあがった栗がいつも以上に愛おしく感じられました。
📹 動画のひとりごと
「リスか何か飼ってるんじゃないかってぐらい、むきましたね。」
さらに、リスが好きな私は、
「渋皮煮をするまで、自分がリスなんだって自覚することがなかったんで。」
渋皮煮のおかげで、自分の新たな一面に気づけたようです。
ちなみに、今回は用意していたラム酒を入れ忘れてしまいました。次回こそは、ラム酒入りの渋皮煮に挑戦したいと思います。
📝 月の皿メモ
栗の渋皮には、ポリフェノールの一種であるタンニンが含まれています。アク抜きの際に煮汁が赤黒くなるのは、渋皮からこうした成分が溶け出すためです。
重曹を使って煮ることで渋皮が柔らかくなり、表面の筋や汚れも取り除きやすくなります。仕上げに水だけで煮て、重曹を抜く工程も忘れずに行いましょう。
✨ アレンジするなら
- ラム酒で香り付け:仕上げにラム酒を加えると、大人向けの洋菓子のような味わいに。
- 栗ミルクにする:余ったシロップを牛乳に少量加えれば、栗の香りが楽しめる甘いドリンクに。
- 紅茶やヨーグルトに添える:栗の風味が溶け込んだシロップを、飲み物やデザートに活用できます。
🌙 おわりに
一粒ずつ皮をむき、何度も煮て、ようやく完成した栗の渋皮煮。
つやつやした栗をひと口食べると、しっとりとした甘さが広がります。秋の夜長、こんなふうに時間をかけて作るごちそうもいいものですね。


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