こんにちは。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。「月の皿」です🌙
気がつけば、もう8月も下旬。
日中はまだ暑いのに、夕方になると少しだけ夏の終わりを感じるようになってきました。
「今年の夏、何か夏らしいことをしたかな」と振り返ってみると、私の一番の思い出は川を題材にした映画を観に行ったこと。
……思ったより夏らしいことをしていませんでした。
そんな夏の終盤に作りたいのが、今回ご紹介する「よだれ豚」です。
しゃぶしゃぶ用の豚肉と、ひらひらのきゅうり。そこへ、酢、砂糖、ごま油、オイスターソース、ラー油を合わせた甘酸っぱくてピリ辛なたれをたっぷりとかけます。
見た目はさっぱり。
食べてもさっぱり。
なのに、ご飯がしっかりすすむ。
私はこういうおかずが大好きです。
🐔「よだれ」って料理名につけていいの?
私が初めて「よだれ鶏」という料理名を聞いたとき、少し引っかかりました。
「おいしい料理に、“よだれ”って名前をつけてしまっていいのだろうか」
なんとなく食欲とは逆方向に進んでいるような気がしていたんです。
ところが、実際に食べてみると納得しました。
甘酸っぱさ。
ごま油とオイスターソースのコク。
ラー油の辛み。
そして、長ねぎとしょうがの香り。
確かにこれは、食べる前から口の中が準備を始める味です。
今回は鶏肉ではなく、しゃぶしゃぶ用の豚肉で作ります。
薄い豚肉なら火の通りも確認しやすく、心配性な私にもありがたい。
ありがとう、豚肉。
🌻夏の終わりと、冷房を2℃下げるキッチン
夏の料理で一番の問題は、やはり暑さです。
火を使っていると、キッチンだけ気温がひとつ上の季節になったような感覚があります。
「もう汗だくで無理だ」
となった日は、私は冷房の設定温度を2℃ほど下げて料理をしています。
今回、火を使うのは豚肉をゆでるところが中心。
そのあとは、きゅうりを切って、たれを混ぜて、盛り付けるだけです。
暑い日にも作りやすく、冷たいきゅうりと豚肉をさっぱり食べられるのが、この料理のいいところです。
📝【レシピ】よだれ豚
分量:2人分
1人分の目安:約320円・約360kcal
※材料費とカロリーは、使用する食材や調味料、購入価格によって変わります。
調理道具に困ったらこちらの記事をどうぞ。

🛒材料(2人分)
具材
- しゃぶしゃぶ用豚肉:200g
- きゅうり:1本
たれ
- 長ねぎ:5cm程度
- しょうが:1かけ
- 酢:大さじ1
- 砂糖:大さじ1
- ごま油:大さじ1
- オイスターソース:大さじ1
- ラー油:小さじ1
👩🍳作り方

1) 🍲 豚肉を1枚ずつゆでる
- フライパンや鍋にたっぷりの湯(分量外)を沸かし、塩小さじ1程度(分量外)を加えます。
- 中火にし、しゃぶしゃぶ用豚肉(200g)を1枚ずつ広げながら入れます。
- 肉同士が重なっていると火の通りにムラが出やすいため、少しずつゆでるのがポイントです。
- 豚肉の色が全体的に変わり、中心までしっかり火が通ったことを確認したら、ザルへ取り出します。
- しゃぶしゃぶ用の薄切り肉は火の通りが目で確認しやすいところも使いやすさのひとつ。
- よだれ鶏を作ると、「鶏肉の中までちゃんと火が通ったかな」と必要以上に心配してしまう私にはありがたい存在です。
- ありがとう、豚肉。2回目です。
- また、豚肉にはビタミンB1が含まれています。ビタミンB1は糖質からエネルギーをつくる過程に関わる栄養素なので、日々の食事から取り入れたい栄養素のひとつです。
- 生肉を扱った箸やトングは、食べるときのものと分けてください。
2) 🥒 きゅうりをリボン状にする
- きゅうり(1本)は洗い、ピーラーを使って縦方向に薄く削ります。
- ひらひらとしたリボン状にすることで、たれが絡みやすく、豚肉と一緒にも食べやすくなります。
- 薄く切ったきゅうりは、冷たい水にさっとさらします。
- 長時間つけておく必要はありません。
- 実は動画を撮っていた私は、話に夢中になって少しさらしすぎました。
- 皆さんは、私より早めに救出してあげてください。
- 水から上げたら、しっかり水気を切ります。
🥒実家のきゅうりなら、たぶん当てられる
今回使ったのは、実家でもらったきゅうりです。
私の実家は農家をしています。
家にスーパーで買ったきゅうりと、実家からもらったきゅうりが両方あったとしても、「何も言わずに出されても、私は実家のきゅうりを当てられる」という妙な自信があります。
子どもの頃はそれが当たり前だったので分かりませんでしたが、大人になってから改めて食べると、実家のきゅうりはみずみずしく、シャキッとしています。
鮮度の違いもあると思いますが、「やっぱり農家は違うな」と感じます。
そして、水にさらした薄いきゅうりをガラスのボウル越しに見ると、光が透けてとてもきれいです。
こういう何気ない景色にも、夏を感じます。
きゅうりは水分を多く含み、カリウムも含まれる野菜です。暑い時期の食卓にも取り入れやすい食材ですね。
3) 🔪 長ねぎをみじん切りにする
- 長ねぎ(5cm程度)は、細かいみじん切りにします。
- たれの中に加えるので、大きすぎないほうが豚肉やきゅうりと一緒に食べやすくなります。
- この長ねぎの香りが加わると、一気に「ただの冷しゃぶ」から離れていきます。
4) 🫚 しょうがをすりおろす
- しょうが(1かけ)は皮をむき、すりおろします。
- 私は昔から、なぜかこの「すりおろす」という作業があまり得意ではありません。
- さらに、今使っているおろし器は気づけば10年以上選手。
- 壊れているわけでもない。
- 使えないわけでもない。
- でも10年以上使っている。
- こういう道具って、いつ買い替えればいいのでしょうか。
- 今日も答えが出ないまま、しょうがをすりおろします。
5) 🥣 よだれ豚のたれを作る
- ボウルに長ねぎ、しょうがを入れます。
- そこへ酢(大さじ1)、砂糖(大さじ1)、ごま油(大さじ1)、オイスターソース(大さじ1)、ラー油(小さじ1)を加え、よく混ぜ合わせます。
- このたれこそが、今回の主役と言ってもいいかもしれません。
- 酢と砂糖の甘酸っぱさ。
- ごま油とオイスターソースの香りとコク。
- ラー油のピリッとした辛み。
- ここへ長ねぎとしょうがの香りが加わります。
- 見ているだけでも、ご飯が欲しくなってきます。
- 「よだれ豚の“よだれ”の部分は、このたれに集約されている」
- 動画ではそんなことを話しました。
- ポン酢やごまだれをかければ冷しゃぶ。
- でも、このたれをかけるとよだれ豚になります。
6) 🍽️ きゅうりと豚肉を盛り付ける
- 器に、しっかり水気を切ったきゅうりをふんわり盛り付けます。
- その上に、ゆでた豚肉を重ねます。
- きゅうりをリボン状にしているため、こんもり盛り付けるだけでも少し華やかな見た目になります。
7) 🌶️ ピリ辛だれをたっぷりかける
- 最後に、作っておいたたれを全体にたっぷりとかけます。
- 長ねぎやしょうがも残さずのせたら完成です。
- きゅうりがたくさん入っているので、見た目は少しサラダのよう。
- でも、食べるとしっかりご飯のおかずです。
- このギャップが、よだれ豚のいいところだと思います。

💡おいしく作るポイント
- ✅ 豚肉は1枚ずつゆでる
重ならないように広げながらゆでると、火の通りを確認しやすくなります。豚肉は中心までしっかり加熱してください。 - ✅ 豚肉を加熱しすぎない
火はしっかり通しつつ、必要以上に長くゆでないことで、かたくなりにくくなります。 - ✅ きゅうりはピーラーで薄くする
リボン状にすることで、たれがよく絡み、豚肉と一緒に食べやすくなります。 - ✅ きゅうりを水にさらしすぎない
冷水にさっとさらす程度にし、水から上げたらしっかり水気を切ります。 - ✅ たれはよく混ぜる
砂糖が底に残らないよう、全体がなじむまでよく混ぜ合わせます。 - ✅ 辛さはラー油で調整する
辛いものが苦手な場合は、ラー油を少なめにして調整してください。 - ✅ 食べる直前にたれをかける
きゅうりから水分が出やすいため、食べる直前に合わせると、たれの味が薄まりにくくなります。
✨アレンジするなら?
- 白いりごまを加える: 香ばしさと食感が加わり、たれともよく合います。
- 大葉を添える: 爽やかな香りが増して、さらに夏らしい味わいになります。
- ラー油を減らす: 辛いものが苦手な方や家族で食べる場合は、少量から調整できます。
- もやしを加える: さっとゆでたもやしを添えると、ボリュームを増やせます。
- 冷やしうどんにのせる: よだれ豚ときゅうり、たれをそのまま冷たいうどんに合わせても楽しめます。
🌙さっぱりしているのに、ご飯がすすむ幸せ
できあがったよだれ豚をひと口。
やわらかな豚肉。
シャキッとしたきゅうり。
そこへ、甘酸っぱくて少し辛いたれがしっかり絡みます。
さっぱりしているのに、ごま油とオイスターソースのおかげで味にはちゃんとコクがあります。
そして気づけば、ご飯をひと口。
もうひと口。
こういう「さっぱり食べられるのに、ご飯と合わせられるおかず」が私は本当に好きです。
8月下旬。
まだまだ暑いけれど、少しずつ夏の終わりも感じる頃。
今年はあまり夏らしいことをしなかったな、と少し思いながらも、実家のきゅうりを食べて、冷たい料理を作っていると、「これも十分、私の夏だったのかもしれない」と思えてきます。
そして、ずっと少し抵抗のあった「よだれ」という料理名も、今なら分かります。
食べたら、その理由が分かる。
暑い日の晩ごはんに、皆さんも甘酸っぱくてピリ辛なよだれ豚を作ってみませんか?


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