こんにちは。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。「月の皿」です🌙
8月も終わり、夏休みシーズンもそろそろ終盤。
旅行へ出かけた方もいれば、SNSで流れてくる旅先の写真を見ながら「いいなあ」と眺めていた方もいるでしょうか。
私の今年の夏はというと、ほとんど家にいました。
こう書くと、なんだか少し寂しい夏のようですが、そんなことはありません。
私は家で過ごす時間がかなり好きです。
暗いインドア派ではなく、あえて言うなら「明るい家好き」です。
それでも、ときどきは遠くへ行ったような気分を味わいたくなります。
そんなときに活躍してくれるのが料理。
今回はナンプラーの香りをまとった「簡単ガパオライス」を作りながら、キッチンからタイ旅行へ出かけてみます。
✈️家にいながら、料理で少し遠くへ
この夏は暑かったことに加えて、仕事も忙しく、旅行へ行こうという気持ちがあまり湧きませんでした。
でも、料理をしていると、家にいながら普段とは違う景色を感じることがあります。
ナンプラーを使えばタイ。
スパイスを変えればインド。
トマトとバジルならイタリア。
本当にその土地へ行った体験とはもちろん違いますが、香りや味を通して、日常からほんの少し離れることはできます。
私は、そういうところも料理のおもしろさだと思っています。
食べるためだけではなく、いつもの暮らしに色や香りを足してくれる。
料理は、家の中にいながら世界を少し広げてくれるものなのかもしれません。
🌿大人になって好きになった、タイ料理の香り
若い頃の私は、タイ料理のハーブやスパイス、魚醤の独特な香りがあまり得意ではありませんでした。
ところが年を重ねるうちに、少しずつその魅力が分かるようになりました。
甘い。
辛い。
しょっぱい。
そこへ発酵した調味料やハーブの香りが重なる。
ひと口の中にいろいろな味があって、今ではその複雑さがおいしいと感じます。
味覚って、不思議ですね。
昔苦手だったものが、ある日突然、
「これ、おいしいな」
に変わることがあります。
今回使うナンプラーも、そのひとつです。
魚介類と塩などを原料に発酵・熟成させたタイの魚醤で、日本にも「しょっつる」などの魚醤があります。
ふたを開けた瞬間から、いつものしょうゆとはまったく違う香り。
この香りが立ち始めると、一気にキッチンの空気が変わります。
🌱ところで「ガパオ」って何?
私は以前、「ガパオ」という言葉を、タイの地名か何かだと思っていました。
調べてみると、ガパオはタイ語でホーリーバジルを指す言葉。
つまり、本来のガパオ料理にとって、ガパオはかなり大事な存在です。
そして今回。
そのバジルを買い忘れました。
ガパオライスを作る日に、ガパオを忘れる。
なかなか根本的な忘れ物です。
今回はナンプラーやオイスターソースを使った、家庭で作りやすいガパオライスとして楽しみましたが、バジルがある場合はぜひ加えてください。
私も次回は忘れないようにします。
調理道具に困ったらこちらの記事をどうぞ。

📝【レシピ】簡単ガパオライス
分量:2人分
1人分の目安:約340円・約485kcal
※材料費とカロリーは、使用する食材や調味料、購入価格によって変わります。
🛒材料(2人分)
具材
- パプリカ(赤):1/2個
- パプリカ(黄):1/2個
- 鶏もも肉:200g
- にんにく:1かけ
合わせ調味料
- オイスターソース:大さじ1
- ナンプラー:大さじ1
- 砂糖:小さじ1/2
- 一味唐辛子:小さじ1/4
炒める
- サラダ油:大さじ1
お好みで
- バジル:適量
- 温かいご飯:適量
- 卵:お好みで
👩🍳作り方

1) 🔪 パプリカを1.5cm角に切る
- 赤パプリカ(1/2個)と黄パプリカ(1/2個)は、ヘタと種を取り除きます。
- 細かな種が残った場合は、さっと水で洗い流し、水気を拭き取ります。
- その後、1.5cm角程度に切ります。
赤と黄色を並べていると、それだけで料理が華やかになります。そして私は、毎回このパプリカのつやを見るのが好きです。つるっとして、ピカッとして、切る前からすでにおいしそう。
パプリカにはビタミンCやβ-カロテンなどが含まれ、色の違いによって含まれる色素成分にも違いがあります。
栄養のことを難しく考えなくても、赤と黄色の野菜が食卓に並ぶだけで、なんだか少し元気な見た目になります。
2) 🧄 にんにくをみじん切りにする
にんにく(1かけ)は皮をむき、みじん切りにします。
このあと油で炒めて、料理全体の香りの土台にします。
ガパオライスを作る日は、このあたりから「いつもの和食とは違うものを作っているぞ」という気分になってきます。
3) 🍗 鶏もも肉を小さめに切る
鶏もも肉(200g)は余分な脂や筋を取り除き、小さめのひと口大に切ります。
ガパオライスではひき肉を使うことも多いですが、今回は鶏もも肉を使って少し食べごたえのある仕上がりにしました。
ただし、ここで私はひとつ失敗しています。撮影時、
「どうせならゴロッとした鶏肉を食べたい」
という欲が出て、大きめに切ってしまいました。
結果、炒め始めてから、「これ、中までちゃんと火が通るかな……」と不安になることに。
動画では優雅なBGMが流れていますが、その裏で私は鶏肉の中心まで火が通るか必死に確認しています。皆さんは、私より少し冷静に小さめに切るのがおすすめです。
また、ひき肉で作ればさらに火が通りやすく、手軽に仕上げられます。生の鶏肉を扱った包丁やまな板、手はしっかり洗ってください。
取り除いた鶏皮は、捨てずに別のフライパンでカリッと焼いてもおいしく食べられます。
4) 🥣 合わせ調味料を作る
- 器にオイスターソース(大さじ1)、ナンプラー(大さじ1)、砂糖(小さじ1/2)、一味唐辛子(小さじ1/4)を入れ、よく混ぜ合わせます。
炒め始めてから調味料をひとつずつ量ると慌ただしくなるので、先に合わせておくとスムーズです。
ナンプラーの香りが加わると、急に異国感が出てきます。しょうゆとは違う、発酵した魚介の香りとうま味。私にとっては、この香りが今回の「おうちタイ旅行」の切符です。一味唐辛子は辛さの好みに合わせて調整してください。
5) 🍳 にんにくの香りを出す
- フライパンにサラダ油(大さじ1)とにんにくを入れ、中火にかけます。
- 焦がさないように混ぜながら加熱し、香りが立ってくるまで炒めます。
- にんにくは焦げると苦みが出やすいので、火が強すぎる場合は少し弱めてください。
6) 🔥 鶏肉をしっかり炒める
- にんにくの香りが立ったら、鶏肉を加えます。
- 中火で炒め、表面の色がしっかり変わるまで加熱します。大きめに切った場合は特に、表面だけではなく中心まで十分に火を通すことが大切です。
- 一番厚い部分を切って、中に赤い部分が残っていないか確認してください。
今回は私が大きく切りすぎたため、この工程だけ妙に緊張感がありました。
次回の私は、もう少し小さく切るはずです。たぶん。
7) 🫑 パプリカを加えて炒める
- 鶏肉にほぼ火が通ったら、パプリカを加えます。
- 全体に油をなじませながら、パプリカが少ししんなりするまで炒めます。
火を通しすぎず、少し食感を残すくらいでもおいしく仕上がります。赤と黄色のパプリカに焼き色が入り、鶏肉と混ざってくると、フライパンの中が一気に華やかになります。
8) 🥄 合わせ調味料を絡める
- パプリカに油が回ったら、合わせておいた調味料を回しかけます。
- 中火のまま、全体にたれを絡めるように手早く炒めます。
ナンプラーとオイスターソースの香りが温められると、キッチンが一気にタイ料理らしい雰囲気になります。 - 汁気が多く残りすぎない程度まで全体をなじませます。
9) 🌿 バジルを加えて仕上げる
- バジル(お好み)を使う場合は、最後に加えてさっと炒めます。
長く加熱しすぎず、香りを残すように仕上げるのがおすすめです。そして、私のように買い忘れた場合。
そのまま完成させましょう。
完璧ではなくても、ナンプラーの香りと鶏肉、パプリカで十分おいしい一皿になります。
ただし「ガパオ」という言葉の意味を知った今となっては、やっぱり少しだけ悔しいです。
10) 🍳 お好みで目玉焼きを作る
- 卵を添える場合は、別のフライパンで目玉焼きを作ります。
白身にしっかり火を通し、黄身は好みのかたさに仕上げます。
ふちを少しカリッと焼くと、香ばしさが加わり、ガパオライスらしい雰囲気もぐっと増します。
卵は新鮮なものを使い、加熱具合は体調や食べる方に合わせて調整してください。
11) 🍽️ ご飯に盛り付ける
器に温かいご飯(適量)を盛り、炒めた鶏肉とパプリカをたっぷりとのせます。
目玉焼きを作った場合は、最後に添えます。
赤と黄色のパプリカ。照りのある鶏肉。白いご飯。そして目玉焼き。見慣れた自宅の食卓なのに、いつもとは少し違う景色になりました。

💡おいしく作るポイント
- ✅ 鶏肉は小さめに切る
火の通りが早くなり、調味料も絡みやすくなります。食べごたえを出したい場合でも、大きくしすぎないのがおすすめです。 - ✅ 鶏肉は中心までしっかり加熱する
表面の色だけで判断せず、厚い部分まで火が通っていることを確認してください。 - ✅ 調味料は先に合わせる
炒め始めてから慌てずに済み、味付けも均一にしやすくなります。 - ✅ ナンプラーが味の決め手
独特の香りとうま味が加わることで、いつもの鶏肉炒めとは違ったエスニックな味わいになります。 - ✅ パプリカは炒めすぎない
少し食感が残る程度に仕上げると、彩りと歯ごたえの両方を楽しめます。 - ✅ バジルは最後に加える
香りを生かすため、仕上げにさっと火を通す程度にします。 - ✅ 辛さは一味唐辛子で調整する
辛いものが苦手な場合は少なめにし、食べる人に合わせて調整してください。
✨アレンジするなら?
- 鶏ひき肉で作る: 火が通りやすく、より手軽なガパオライスになります。
- 豚ひき肉に替える: 鶏肉とは違ったコクのある仕上がりを楽しめます。
- バジルをたっぷり加える: 香りがぐっと豊かになり、よりガパオらしい味わいになります。
- 玉ねぎを加える: 甘みと食感が加わり、食べやすい家庭的な味になります。
- 目玉焼きを添える: 黄身を絡めながら食べると、辛みやナンプラーの風味が少しまろやかになります。
🌙料理をすると、家にいながら少し遠くへ行ける
完成したガパオライスをひと口。
ジューシーな鶏肉に、ナンプラーとオイスターソースのしっかりしたうま味。
そこへパプリカの甘みと、一味唐辛子のピリッとした辛さが加わります。
若い頃なら少し苦手だったかもしれない、この独特な香り。
今では、
「これがいいんだよな」
と思えるようになりました。
そして、バジルを買い忘れたことについては反省しています。
ガパオがホーリーバジルを意味すると知ったあとで見ると、
「ガパオなしガパオライス」
という、なかなか不思議な料理を作ってしまいました。
でも、家庭料理ならこんな日があってもいいと思います。
旅へ行けなかった夏。
家にいること自体は好きだけれど、ときどき少し違う風景も見たくなる。
そんな日にナンプラーの瓶を開けると、いつものキッチンに、ほんの少し異国の香りが流れます。
料理はお腹を満たすだけではなく、日常に小さな変化をくれる。
家にいながら、少し遠くへ。
そんな楽しみ方もいいものです。
次はグリーンカレーでも作って、もう少しタイ旅行を続けてみたいと思います。
夏の終わり、皆さんも簡単ガパオライスで、おうちの食卓から少しだけタイへ出かけてみませんか?


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