こんにちは。日々の献立を提案している「月の皿」です🌙
7月に入り、まだ梅雨も明けず、少し動くだけで汗がにじむような蒸し暑い日が続いています。
そんな日に食べたくなるのが、お肉も野菜もさっぱり食べられる一皿です。
今日は、中国料理のひとつである雲白肉(ウンパイロウ)をご紹介します。
ゆでた豚バラ肉に、きゅうりともやしを合わせ、甜麺醤や五香粉を使ったコクのある甘辛だれをかける料理です。日本の冷しゃぶにも通じるような、さっぱり感と満足感をあわせ持った主菜です。
豚肉のうまみ、きゅうりともやしのシャキッとした食感、ナッツの香ばしさ。暑い日でも箸が進む、夏の献立にぴったりの一品です。
☁️雲のように美しく、少しロマンチックな一皿
「雲白肉」という名前は、なんだか響きからしてかっこいいですよね。
ゆでた豚肉を、空にたなびく白い雲のように見立てて盛り付けることから、この名前がついたと言われています。
料理名に物語があると、作る前から少し気持ちが高まります。
私は昔から高橋留美子先生の漫画が好きで、『らんま1/2』などの影響もあり、中華料理にどこかワクワクする気持ちを持っています。
雲白肉も、名前を聞いただけで少し異国の台所に迷い込んだような気持ちになります。
でも、作り方は意外とシンプルです。豚肉をゆでて、野菜と一緒に盛り、たれをかけるだけ。
本格的な雰囲気がありながら、家庭でも作りやすいところが、この料理の魅力です。
調理道具に困ったらこちらの記事をどうぞ。

🥒私を育ててくれた、きゅうりへの恩返し
この料理に欠かせないのが、きゅうりです。
実は私の実家はきゅうり農家で、私はまさに「きゅうりに育てられた」と言ってもいいくらい、きゅうりが身近にある暮らしをしてきました。
夏になると、みずみずしいきゅうりが恋しくなります。
冷やしたきゅうりをそのまま食べるのもおいしいですが、ピーラーで薄くひらひらにすると、また違った食感が楽しめます。
豚肉のやわらかさに、きゅうりのシャキッとした涼しさが重なると、蒸し暑い日でも食べやすい一皿になります。
それでは、コクのある甘辛だれで楽しむ雲白肉を作っていきます。
📝【レシピ】雲白肉
調理時間の目安:約25分
分量:2人分
1人分の目安:約300円・約560kcal
🛒材料(2人分)
たれ
- 甜麺醤:大さじ1と1/2
- 酒:大さじ2
- はちみつ:大さじ2
- しょうゆ:小さじ2
- オイスターソース:小さじ1
- 五香粉:小さじ1/4
具材
- 豚バラ薄切り肉:200g
- きゅうり:1本
- もやし:1袋
- ナッツ:大さじ2
👩🍳作り方

1) 甘辛だれを作る
- 耐熱ボウルに、甜麺醤(大さじ1と1/2)、酒(大さじ2)、はちみつ(大さじ2)、しょうゆ(小さじ2)、オイスターソース(小さじ1)、五香粉(小さじ1/4)を入れます。
- 全体がなめらかになるまで、よく混ぜます。
- 混ぜたら、ラップをせずに電子レンジ600Wで1分加熱します。
五香粉を少し入れるだけで、たれの香りが一気に中華らしくなります。甘辛い香りの奥に、ふわっとスパイスが立ち上がる感じが、この料理の楽しさです。
- 加熱後は熱くなっているので、取り出すときは気をつけてください。もう一度よく混ぜて、つやのあるたれにします。
2) きゅうりを薄く切って冷やす
- きゅうり(1本)は両端を切り落とし、長さを半分に切ります。
- ピーラーを使って、縦に薄くスライスします。
- 薄くひらひらにしたきゅうり(1本分)は、水にさらしてから冷蔵庫で冷やしておきます。
きゅうりを薄くすると、豚肉やたれと絡みやすくなります。見た目も涼しげで、雲白肉の名前に合うような軽やかさが出ます。
ピーラーで薄く引いていく時間は、少しだけ工作のような楽しさがあります。いつものきゅうりが、少し特別な食材に見えてきます。
3) ナッツを粗く砕く
- ナッツ(大さじ2)は、包丁で粗めに刻みます。
ピーナッツやカシューナッツ、ミックスナッツなど、お好みのもので大丈夫です。
- 細かくしすぎず、少し食感が残るくらいにすると、仕上げに散らしたとき香ばしさと歯ごたえが加わります。
私はカシューナッツのような、やわらかい甘みのあるナッツも好きです。豚肉と甘辛だれにナッツが加わると、味にぐっと奥行きが出ます。
4) もやしをゆでる
- 鍋にたっぷりの湯を沸かします。
- もやし(1袋)を入れ、1分ほどゆでます。
ゆでたもやし(1袋分)はザルに上げ、水気をしっかり切ります。水っぽくなるとたれが薄まりやすいので、粗熱が取れたら軽く押さえるようにして水気を取ると安心です。
もやしは、大学生の頃の私の生活を支えてくれた食材でもあります。安くて、低カロリーで、シャキッとした食感がある。今思うと、本当に頼もしい存在でした。
この雲白肉でも、もやしのシャキッと感が全体を軽くしてくれます。
5) 豚肉をゆでる
- 同じ鍋の湯を使い、豚バラ薄切り肉(200g)を1枚ずつ広げながら入れます。
- 豚肉(200g)の色が変わるまで、弱めの中火でゆでます。ぐらぐら沸かしすぎると肉がかたくなりやすいので、やさしく火を通すのがポイントです。
- 豚肉の色が白っぽく変わったら、氷水に取ります。
冷やすことで余熱が止まり、さっぱりした口当たりになります。豚肉が白くふわっとしていく様子を見ると、料理名の「雲」という言葉が少し分かる気がします。
6) 豚肉の水気をしっかり取る
- 氷水に取った豚バラ薄切り肉(200g)は、ザルに上げます。
- そのあと、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ります。
ここはとても大切な工程です。水気が残っていると、せっかくの甘辛だれが薄まってしまいます。
豚肉の表面をやさしく押さえるようにして、余分な水分を取ります。少し手間ですが、このひと手間でたれの絡み方が変わります。
料理は、最後の小さな作業でおいしさが変わることがあります。ここは丁寧に仕上げたいところです。
7) 盛り付ける
- 器にもやし(1袋分)を広げます。
- その上に、豚バラ薄切り肉(200g)をふんわりとのせます。
- さらに、冷やしておいたきゅうり(1本分)を上に盛ります。
豚肉が雲なら、きゅうりは風でしょうか。そんなふうに考えながら盛り付けると、いつもの料理が少し楽しくなります。
- 最後に、温めた甘辛だれをたっぷりとかけ、砕いたナッツ(大さじ2)を散らしたら完成です。

💡おいしく作るポイント
- 五香粉を少し入れると、本格的な中華風の香りになります。
- きゅうりはピーラーで薄くすると、豚肉やたれとよく絡みます。
- もやしはゆでたあと、水気をしっかり切ると水っぽくなりません。
- 豚肉はぐらぐら煮立てず、やさしく火を通すとやわらかく仕上がります。
- 氷水に取った豚肉は、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ります。
- 料理初心者の方は、たれを先に作っておくと、盛り付けまでスムーズに進められます。
🍚この料理に合う献立
雲白肉は、豚肉の満足感がありながら、きゅうりともやしでさっぱり食べられる主菜です。
甘辛いたれにコクがあるので、軽めの副菜や汁物を合わせると、献立全体がまとまりやすくなります。
- 白ごはん:甘辛だれがよく合い、ごはんが進みます。
- 大根としょうがのスープ:豚肉をゆでた茹で汁を活用すると、献立に流れが出ます。
- 冷奴:さっぱりした副菜として、暑い日にも合わせやすいです。
- 叩き梅きゅうり:きゅうりを使った副菜で、さらに夏らしい献立になります。
- トマトの洋風お味噌汁:酸味のある汁物で、食卓が軽やかになります。
- パプリカのマリネ:彩りが加わり、さっぱりした箸休めになります。
- 白粥:たれの濃厚さを、やさしいお粥が受け止めてくれます。
✨アレンジするなら?
- 大葉をプラス:仕上げに刻んでのせると、香りが加わってさっぱり食べられます。
- みょうがをプラス:夏らしい薬味の香りで、より涼しげな味になります。
- ラー油をプラス:辛めが好きな方は、たれに少し加えると刺激が増します。
- ごまをプラス:白いりごまを散らすと、香ばしさが加わります。
- 鶏むね肉で作る:豚肉より軽く仕上げたいときにおすすめです。
🌙蒸し暑い日に、雲みたいな一皿を
雲白肉は、名前も見た目も少しロマンチックな料理です。
やわらかくゆでた豚肉に、きゅうりともやしのシャキッとした食感。そこに、甜麺醤とはちみつの甘み、五香粉の香りが重なります。
一口食べると、甘辛いのに重すぎず、野菜の涼しさも感じられます。
蒸し暑い日は、どうしても料理をする気力が落ちてしまうことがあります。でも、こういう「さっぱり食べられる主菜」があると、食卓が少し元気になります。
きゅうりに育てられた私としては、夏のきゅうりが主役級に活躍してくれる料理は、やっぱりうれしいものです。
皆さんも、蒸し暑い日の献立に、コク旨甘辛だれの雲白肉を作ってみませんか?


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